宅録のすすめ

搭載エフェクトについて

搭載されているエフェクトについてざっくり説明していきます。

 

アナリティクス

 

分析関連のエフェクト類です。音程をチェックするチューナーが有名ですが、他にも相位メーターや周波数分布をチェックできるスペクトラムメーター、レベルメーター、音程を生成するトーンジェネレーター、音声分析するスコープ等
が用意されています。

 

アナリティクス

 

ディレイ

 

ディレイは音を遅らせることで作り出されるエフェクトです。こだまや山びこのような効果を与えます。シンプルで使いやすいものから、複雑な効果を与えるパラメーターがあるものなど、特徴の異なるディレイが用意されているので用途や好みで使い分けていきましょう。

 

ディレイ

 

ディストーション

 

ディストーションは音のひずみを作り出すエフェクトでギターやベースによく用いられます。一般的には歪んだ音は余韻の減退部分が持続音に近くなり、音が伸びるサスティーン効果を得ることができます。

 

ディストーション

 

ダイナミクス

 

主に音量の制御に使われるエフェクト類です。ダイナミクス系エフェクトの代表格であるコンプレッサーは音量差をなくして全体的にレベルを調節したり、アタック音を目立たせて歯切れをよくするなどが代表的な使い方です。
動作するきっかけ=スレッショルドやその後の動作=アタック、リリースや圧縮率=レシオなどを調節していろいろな表現が可能となります。ピークを押えることに特化したものがリミッターです。

 

ダイナミクス

 

エクスターナル

 

Pipelineはプロフェッショナルだけに搭載された外部エフェクトをインサートするためのツールです。使用するにはオーディオデバイスの入出力が2CH以上ある必要がありますが、自動遅延補正や入出力のゲインの調節も用意されています。

 

エクスターナル

 

マスタリング

 

マスタリング系のエフェクトです。コンプレッサーを周波数帯域で違う設定でかけられるマスタリングツールの定番マルチバンドコンプや3バンドのTRICOMPが用意されています。
簡易的なマスタリングであればこれらをマスターフェーダーに読み込み、プリセットを選ぶだけで仕上がりが変わってきます。

 

マスタリング

 

ミキシング

 

ミックス行程で便利なエフェクト類です。プリセットを読み込むだけでステレオ感が広がるものなど、響きを演出するのに効果的なエフェクトも多数用意されています。
イコライザーのPro EQもここに含まれます。イコライザーは周波数帯域のレベルをピンポイントで増減できるのでミックス行程における非常に重要なエフェクトです。
Channel StripやFat Channelはチャンネルストリップです。ローカットやコンプ、EQ機能が一つにまとまった優れものです。
これだけで基本的な処理を一通り行えます。
ミックスに不慣れであれば、やみくもにたくさんのエフェクトをセットするよりもChannel Strip1つでプリセットを読み込むだけでも十分な効果を得ることができるでしょう。
Fat ChannelはPewSouns製デジタルミキサー「StudioLive」のチャンネルストリップを完全に仮想化したものです。

 

ミキシング

 

モジュレーション

 

モジュレーションはピッチを揺らしたコーラス、音量を周期的に変化させるトレモノ、位相をずらしたフェイザーなど文字通り様々な揺れ、ゆらぎで音響的効果を得るエフェクト類です。

 

モジュレーション

 

リバーブ

 

リバーブは残響音を調整するエフェクトでお風呂のエコーのような効果が与えられます。センドエフェクトとして使うのが一般的です。大きくわけて、明るい印象のプレート系リバーブ、暗めのホールリバーブ、ルームリバーブなどがあります
ホールや協会など、名称や楽器名のついたプリセットが多数用意されていますのでイメージする名称のプリセットをあてはめて見つけていきましょう。

 

リバーブ

 

 

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システムの設定
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不要なノイズや無音部分を除去することができます。 ストリップサイレンス機能で一定の音量以下の箇所を自動でカットすることができます。
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複数のトラックやチャンネルをまとめて管理する機能や、一斉に操作する機能をチェックしてみましょう。 作業効率の向上や、アレンジビューやコンソールをスッキリとまとめるなどの効果があります。
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